[オタワ 30日 ロイター] - カナダのトルドー首相は30日、政府が拳銃の所有を「全国的に凍結」し、国内のあらゆる場所で拳銃の売買を禁止する新たな法律を導入すると発表した。
法案には、家庭内暴力やストーカー行為など犯罪的な嫌がらせに関与した者の銃器免許を取り上げることが盛り込まれている。
また、射程距離の長い銃の弾倉を改造して弾丸を5発以上装填できるようにすることを規制し、大容量弾倉の販売や譲渡を禁止する。
トルドー氏は記者団に「この法律が施行されれば、国内で拳銃の売買や譲渡、輸入ができなくなる」と述べた。
法案は可決されれば秋に施行される見通し。治安省の発表によると、拳銃所有の凍結を迅速に施行するために治安相が規制の修正案を議会に提出した。
カナダは既に銃について米国よりもかなり厳しい所有制限を設けており、AR-15ライフルのような殺傷能力の高い銃器約1500機種の販売と使用を2年前に禁止した。