[東京 7日 ロイター] - 日銀の黒田東彦総裁は7日、「家計の値上げ許容度が高まっている」とした6日の講演での発言に関して「誤解を招いた表現だったということで申し訳ないと思っている」と述べ謝罪した。
首相官邸で記者団に述べた。
総裁は「賃上げの必要性がより高まっているというコンテクストで申し上げた。家計が自主的に値上げを受け入れているという趣旨ではない」と話した。
7日の参院財政金融委員会(半期報告)では「家計の値上げに対する対応が変化している可能性について言及したものだ」とする一方、「必ずしも適切な言い方ではなかった」としていた。
黒田総裁は6日の講演で「企業の価格設定スタンスが積極化している中で、日本の家計の値上げ許容度も高まってきているのは、持続的な物価上昇の実現を目指す観点からは重要な変化だ」などと指摘した。