[10日 ロイター] - 国際サッカー連盟(FIFA)は10日、エクアドル代表DFバイロン・カスティージョがパスポートと出生証明書を偽っているとするチリ・サッカー連盟の訴えを退けたと発表。これによりエクアドルは今年のワールドカップ(W杯)カタール大会に出場できる見通しとなった。
カスティージョは、エクアドルのグアヤキルに本拠を置くバルセロナSC所属の選手。チリ・サッカー連盟は、同選手が1998年にエクアドルのプラヤスで生まれたことになっているが、実際は95年にコロンビアのトゥマコで生まれており、証拠もあると主張していた。
カスティージョはW杯予選8試合に出場。エクアドルは自動的に本戦出場権を得られる4位で南米予選を終えていたが、同選手が出場した試合で得た勝ち点を剥奪されれば、11月開幕の本戦に出られない可能性があった。
FIFAは声明で、「全ての関係者の提出物を分析し、その全ての内容を精査した結果、FIFAの規律委員会はエクアドル・サッカー連盟(FEF)に対する調査を終了することを決定した」と述べた。なお、チリ側はFIFAの上訴委員会に異議申し立てを行うことが可能。