[15日 ロイター] - サウジアラビアの民間航空当局は14日、政府が当局の要件を満たす全ての航空会社に領空通過を認めることを決定したと発表した。イスラエル発着便の利便性向上につながり、15日にサウジを訪問する予定のバイデン米大統領がこの決定を歓迎した。
当局は決定について「3大陸を結ぶ国際ハブ空港としてのサウジアラビアの地位を固め、国際線の接続性を強化するための取り組みの一環」と説明した。
バイデン氏は、一段と統合・安定した中東地域の構築に向けた重要な一歩と表明。声明で「本日、私は米国大統領として初めて、イスラエルからサウジアラビア・ジッダへ飛行することになる。サウジの決定は、サウジとの関係を含め、イスラエルのさらなる地域への統合に向けた勢いをつけるのに資するだろう」とした。
米政府当局者はこれに先立ち、サウジが近くイスラエルの航空会社に自由な領空通過を認め、イスラム教の聖地メッカで毎年行われるハッジ(大巡礼)に参加するイスラム教徒のためにイスラエルからの直行チャーター便の就航を許可する予定だとロイターに語っていた。
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