[台北 4日 ロイター] - 台湾の国防部(国防省)は4日、中国機22機が防空識別圏(ADIZ)に侵入したため、台湾の空軍機が緊急発進(スクランブル)し警告したと発表した。22機全てが台湾海峡の中央線を越えたという。
また、国防部は同日、ドローン(無人機)4機が金門島の上空を飛行したため、撃退するために台湾軍が照明弾を発射したと発表した。
ペロシ米下院議長の訪台を受けて、中国は一連の軍事演習を行っており、台湾は警戒を強めている。
中国人民解放軍が1996年の第3次台湾危機以来となるミサイル発射訓練を行ったことについては、ミサイルは大気圏上空を通過し台湾に対する脅威にはならないと表明。ただ、ミサイルの飛行経路に関しては機密情報として公表しないとした。