[ロンドン 10日 ロイター] - 英国のサッカーリーグはエリザベス女王の死去を受けて今週末の全ての試合を延期。しかし日程の実施を継続している競技もあるとし、各方面から異論の声が上がっている。
エリザベス女王(享年96)は8日、スコットランドで死去。サッカーのイングランド・プレミアリーグ、イングリッシュ・フットボールリーグ(EFL)のほか、北アイルランド、ウェールズやスコットランドでも女王に敬意を表するため、週末の試合が延期となった。しかしクリケットやラグビーの試合は行われている。
イングランドとウェールズのサッカーファンを代表する団体であるフットボール・サポーターズ協会(FSA)は「喜びの瞬間だけでなく悲しみの瞬間も含めて、国家にとって重大な出来事が起きたときに人々がひとつにまとまったときこそ、サッカーはその良さを発揮すると信じている」とコメント。試合の延期により、ファンは女王に敬意を示す機会を失ったとの見解を示した。
サッカーの元イングランド代表、ピーター・クラウチ氏とガリー・ネビル氏も同団体の考えに賛同。クラウチ氏は「喪章をつけ、黙とうを行い、国歌を歌ったりすることの方がより良い見送り方なのでは?」とコメント。ネビル氏は「女王への敬意を示す手段として、スポーツは他の大半の方法より優れている」と述べた。