[ワシントン 13日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は13日、アルメニアとアゼルバイジャンがナゴルノカラバフ地域を巡り衝突したことを受け、ロシアが両国間の紛争を拡大しようとする可能性について懸念していると述べた。
ブリンケン長官は記者団に対し「ロシアが何らかの方法で紛争を触発し、ウクライナから注意をそらそうとするのではないかと常に懸念している」と述べた。同時に、ロシアはこの地域への影響力を利用し鎮静化を助けることもできるの考えも示した。
米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官はホワイトハウスで記者団に対し、ナゴルノカラバフを巡るアルメニアとアゼルバイジャンの衝突を米政府は深く懸念しているとし、両国に外交、軍事チャンネルを通じた直接のコミュニケーションラインを再確立するよう呼びかけたと表明。「この紛争に軍事的解決はあり得ない。軍事的敵対行為の自制を強く求める」と述べた。
国務省によると、ブリンケン長官はアルメニアのパシニャン首相、およびアゼルバイジャンのアリエフ大統領と夜の間に個別に電話会談を行い、米国の懸念を伝えると同時に、戦闘の即時停止を呼びかけた。