[モスクワ 28日 ロイター] - ロシアのショイグ国防相は23日、9月に発表した30万人の「部分動員」が終了したと述べた。
国営テレビで放送されたプーチン大統領との会談で、動員された新兵8万2000人が紛争地域に派遣され、そのうち4万1000人が部隊に配属されたことを明らかにした。21万8000人は訓練中という。
ショイグ国防相は「これ以上の措置は予定されていない」とし、今後はロシア国内の数百万人の予備兵を動員するのではなく、原則として志願兵や職業軍人を派遣するとした。
動員を巡っては、対象年齢の男性が数万人規模で国外に逃れる事態を引き起こしたほか、反動員デモで2000人以上が逮捕された。
プーチン大統領はショイグ国防相に対し、動員に関する問題は「不可避」とし、軍の増強には「修正」が必要と述べた。
また、兵士らの「任務への献身、愛国心、そして我が国を守るという固い決意に感謝したい」とした。
一方、ウクライナのゼレンスキー大統領はビデオ演説を行い、ロシアの部分動員終了宣言に疑問を提示。「もはやロシアは兵士を新たに前線に送り込む必要はないかのようだが、前線で感じることは全く違う」と指摘した上で、「彼らは準備も装備も不十分で、司令部によって残酷に使われている。またすぐに戦地に送る新たな人員が必要になることは想像に難くない」と述べた。