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[シドニー 10日 ロイター] - オーストラリアのウォン外相は10日、「甚大な」人権侵害があったとして、ロシアとイランの団体や個人に制裁を科すと明らかにした。
制裁対象はイラン風紀警察と民兵組織バシジの2団体のほか、警察に拘束された女性が急死した9月の事件に抗議するデモへの弾圧に関わったとされるイラン人6人と、情報機関関係者のロシア人7人の計13人。人権侵害に対する制裁を可能にした「マグニツキー法」に基づく措置で、対象者は資産凍結や渡航禁止を科される。
ウォン外相はシドニー・モーニング・ヘラルド紙への寄稿で、制裁対象にはイラン革命防衛隊の幹部が含まれると述べ、「イラン政権による、自国民に対する目に余る人権軽視はオーストラリアの人々に嫌悪感を催させた。加害者に責任を取らせなければならない」と指摘した。
同外相によると、制裁対象のロシア人7人は、反政権指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の暗殺未遂に関わったとされる。
同外相は、ロシアにドローン(無人機)を供給したとみられるイランの企業と個人3人に追加の経済制裁を科す方針も明らかにした。