[ワシントン/ドーハ 10日 ロイター] - 米国の著名なサッカージャーナリスト、グラント・ウォール氏(48)が9日、ワールドカップ(W杯)カタール大会の取材中に急死した。同氏の代理人が明かした。
ウォール氏は元スポーツ・イラストレイテッド誌の記者。同日、準々決勝のオランダ─アルゼンチン戦についてツイートしていた。同氏の代理人、ティム・スカンラン氏はロイターの取材に応じ、ウォール氏は試合が延長に入ったあたりで「重度の体調不良に陥ったようだった」と説明した。
プレスボックスで救命処置が行われたが、搬送先の病院で死亡が確認されたという。ウォール氏は5日、カタールの病院で診察を受けていたと投稿。「新型コロナウイルス陽性ではなかったが、気管支炎の可能性が高いと言われた」とつづっていた。
ウォール氏は11月末、LGBTQ(性的少数者)の権利を支持するため、虹色のシャツを着てカタールのスタジアムに入ろうとした際、一時的に入場を拒否されていた。カタールで同性愛は違法とされている。