[ストックホルム 19日 ロイター] - スウェーデン最高裁は19日、トルコ政府から2016年のクーデター未遂事件に関与したと訴えられているトルコ人男性の身柄引き渡しを阻止したことを明らかにした。
最高裁は、男性が在米イスラム指導者ギュレン師の支持者でクーデター未遂に関与したとトルコで訴えられていると指摘。トルコ政府の主張は政治犯罪に一部関係しており、政治的な見解を理由とする迫害の恐れがあるとの見解を示した。
トルコ政府はギュレン師がクーデター未遂事件の黒幕だと主張しているが、ギュレン師は関与を否定している。
フィンランドとスウェーデンはロシアによるウクライナ侵攻を受け北大西洋条約機構(NATO)に加盟を申請したが、加盟にはトルコを含めNATO30カ国全ての承認が必要。トルコ政府は両国の加盟を認めるために必要となる一連の条件を提示している。