[ロンドン 17日 ロイター] - 国際自動車連盟(FIA)は17日、物議を醸しているドライバーらによる発言を制限するルールに関して、「中立の原則についてのガイドライン」を発表した。
FIAは昨年12月に規約を更新し、レースの際に「政治的、宗教的、個人的な声明やコメント」を発する際に書面による事前の許可を必要とした。この動きを多くのドライバーや権利団体が批判し、自動車レースF1のルイス・ハミルトン(英国、メルセデス)は今後も政治的発言を続けると明言していた。
ガイドラインでは、「参加者は国際競技の前後および最中に、彼ら自身のスペースおよび大会の範囲外で、政治的、宗教的、個人的な問題について意見を表明できる」と規定。ドライバーらはソーシャルメディア、メディアインタビュー、FIA記者会見での認定されたジャーナリストからの質問に対して、自由に個人の見解を発信できるようになった。
一方で国歌斉唱時、レース後の表彰式などでの発言は許可されない。違反かどうかはスチュワードがケースバイケースで判断するとし、「国家・宗教等の軍事的紛争や政治的紛争」に関する無許可の発言を違反例に挙げている。