[20日 ロイター] - 国際ボクシング協会(IBA)は20日、国際オリンピック委員会(IOC)が定めた2024年パリ五輪のボクシング予選プロセスは容認できないとし、複数の国がボイコットを表明している世界選手権を五輪予選として認めるべきと要求した。
ロシアが主導するIBAは組織運営の問題などで資格停止処分を受けたため、東京五輪では関与を認められなかった。さらにガバナンス(組織統治)などの問題を理由に、IOCによりパリ五輪に関するプロセスからも外されている。
現在、28年ロサンゼルス五輪でのボクシング実施は保留となっている状況。また、IOCは昨年12月、組織運営が問題視されているボクシングについて、パリ五輪から除外を検討する必要があるかもしれないと警告していた。
ロシアがウクライナ侵攻を続ける中、IBAは昨年11月、ロシアとベラルーシのボクサーが国旗と国歌とともに競技に参加することを容認。IOCはこれに強く反対している。
米国を含む8カ国は今年、男女のボクシング世界選手権をボイコットする意向を表明している。男子の大会はウズベキスタンのタシケント、女子の大会はインドのニューデリーで行われる予定。