[クレミンナ近郊(ウクライナ) 14日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は13日のビデオ演説で、東部ドネツク州のバフムトなど激戦地の戦闘結果に国の将来がかかっているとの見方を示した。
「東部は非常に厳しく、多くの痛みを伴っている。敵の軍事力を破壊する必要があり、それを成し遂げる」と強調した。
ロシアの民間軍事会社ワグネルを中心とする軍部隊はバフムトの東側を制圧したが、全体を包囲できていない。
ロシアはバフムトを掌握すれば、侵攻の目的でもあるドネツク州の占領に道が開けると考えている。ウクライナ軍は、バフムトから撤退しないのは、ロシア側に甚大な被害を与えているからで、今後の反撃を容易にしていると強調している。
バフムトの北に位置するクレミンナ近郊では、ウクライナ部隊が13日、激い攻撃を撃退していると述べた。
前線から約8キロ離れた森では、北東の敵陣を狙って放たれた砲弾の音が響き、遠くからも爆発音が絶えず鳴り響いている。
ロイターの記者は、足に重傷を負った兵士が前線から運ばれてくるのを目撃した。車両の中で添え木と鎮痛剤で安定させられ、前線から離れた医療センターへ運ばれた。
「2─3週間前が戦闘のピークだったが、今は少し落ち着いている」と35歳の衛生兵、ミハイロ・アネストさんは話した。砲撃や迫撃砲の攻撃が多いと語った。
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