[キーウ 14日 ロイター] - ウクライナの青年スポーツ省は14日、五輪を含め、同国に侵攻するロシアと協力国ベラルーシの選手が参加する大会に代表チームが参加することを禁止する法令を発表した。
国際オリンピック委員会(IOC)は先月、ウクライナ侵攻により国際大会から追放されているロシアとベラルーシ選手について、国を代表しない個人資格の「中立選手」としての競技復帰を認めるよう各競技主催者や連盟に勧告した。
ウクライナの禁止令は、一部の同国のアスリートから批判の声が上がっている。しかし、青年スポーツ省副大臣はロイターに対し、「われわれはこれが良くない決断だと認識している。しかし、この件に関しては良い決断というものがない。複数の悪い決断の中から選ばなければならなかった。他の国にも、これらの大会に参加しないよう求める」と話した。
ウクライナサッカー協会(UAF)のアンドリー・パベルコ会長は禁止令について、UAFは政府の決定に従うとロイターにコメント。戦時中は18歳から60歳までの健康な男性が政府の許可なく国外に出ることを禁じられていることを引き合いに、「われわれは戦争中だ。スポーツ相の承認なしに海外に出ることはできない」とし、どの大会に出場可能かをスポーツ相に確認していると述べた。