[台北/北京 17日 ロイター] - 米海軍は、誘導ミサイル駆逐艦「ミリアス」が16日に台湾海峡を航行したと発表した。「定期的」な航行だとした。
中国は台湾の蔡英文総統が米国でマッカーシー下院議長と会談したことへの対抗措置として、台湾周辺で8─10日に軍事演習を実施し、その後も規模を縮小して軍事活動を継続している。
米海軍第7艦隊は「国際法に基づき航行および上空飛行の自由が適用される」海域を航行したと説明。自由で開かれたインド太平洋に対する米国のコミットメントを示したと述べた。
中国人民解放軍東部戦区は17日のソーシャルメディアへの投稿で、米駆逐艦を追跡・監視する部隊を編成したと明らかにした。
台湾国防部(国防省)によると、駆逐艦は台湾海峡を北方向に航行し、航行中の海峡の状況は「通常通り」だった。
ミリウスは先週、南シナ海のスプラトリー(南沙)諸島のミスチーフ(美済)礁の付近を航行した。中国側は「不法」な侵入だと非難した。
台湾国防部は17日午前、過去24時間に中国軍機18機と艦船4隻が台湾周辺で活動しているのを確認したと発表した。