[ブリュッセル 19日 ロイター] - ドイツの芸術家やジャーナリストが参加する42の団体は19日、検討中の人工知能(AI)に関する規則案を強化するよう求める書簡を欧州連合(EU)に送った。対話型AI「チャットGPT」を名指しし、著作権を巡る懸念を訴えた。ロイターが書簡の内容を確認した。
書簡を送ったのは写真家、デザイナー、ジャーナリスト、イラストレーターなどの団体と労働組合で、加入者数は計14万人に上る。
書簡はチャットGPTなど生成型AIに対する懸念が高まっていると指摘。こうしたAIは不透明な処理過程など問題を抱え、説明責任や報酬といった面で基本的な疑問を引き起こしており、取り返しのつかない被害が生じる前に対処すべきだと伝えた。
EUの欧州委員会は昨年、AIに関する規則を提案している。向こう数カ月以内に欧州議員らと詳細について詰めの作業を行い、その後法制化を図る予定。