[モスクワ 9日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は、第2次大戦でナチス・ドイツに勝利したことを祝う「戦勝記念日」の9日に演説し、「本当の戦争」が再びロシアに対して行われており、西側諸国はロシアを破壊しようとしていると述べた。
世界は再び「決定的な転換点」を迎えていると指摘。「われわれは国際テロを撃退した。(ウクライナ東部地方の)ドンバスの住民を守り、われわれの安全を確保する」と表明した。
また、ロシアは平和な未来を望んでいるとし、ウクライナでの「特別軍事作戦」は国全体が賛同していると説明。西側諸国は1945年にソ連がナチス・ドイツに勝利したことを忘れていると指摘した。
赤の広場で10分間にわたって演説したプーチン氏は従来のメッセージを強調。「西側グローバリストのエリート」がロシア恐怖症と攻撃的なナショナリズムを植え付け、ウクライナの人々は「国家クーデターの人質」となり、西側の野心に取り込まれていると述べた。
ウクライナによる大規模な反攻が予想される中、ロシアが直面する課題については言及せず、勝利への道筋も示さなかった。
演説後には赤の広場で大規模な軍事パレードが行われた。
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