[パリ 29日 ロイター] - 女子テニスの世界ランク30位、スローン・スティーブンス(米国)は29日、選手に対する人種差別は悪化しており、選手を守るために開発されたソフトウエアの効果も低いとの考えを示した。
スティーブンスはこの日、全仏オープンの女子シングルス1回戦で第16シードのカロリナ・プリスコバ(チェコ)にストレート勝ち。黒人選手であるスティーブンスは試合後、「これまでのキャリアで人種差別はずっと問題であり続けている」とし、「それが止まったことはないし、むしろ悪化している」と述べた。
今年の全仏オープンでは初めて、選手らに人種差別的な発言を回避するためのソフトが提供されている。しかし、自身はそのソフトを使用していないと明かした。
これまでテニス界ではビーナスとセリーナ・ウィリアムズ姉妹(ともに米国)、最近ではサッカーのスペイン1部、レアル・マドリードに所属するビニシウス・ジュニオールらが人種差別を受けている。
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