Bruno Kelly
[マナウス 2日 ロイター] - ブラジルのアマゾン川で、過去1週間にアマゾンカワイルカ120頭の死骸が見つかった。専門家らは、深刻な干ばつで川の水位が下がり、水温がイルカの生存が不可能な高温に達したことが原因とみている。
アマゾン川流域では最近、水中酸素の低下で数千尾の魚が死んでいる。
ピンクの体色で知られるアマゾンカワイルカは南米の河川にのみ生息する固有種で、世界的にも数少ない淡水イルカの一種。繁殖のサイクルが長く、脅威が生じると個体数が減少しやすい。
現在、死因特定のため解剖が行われているが、死因が干ばつと高温とは断定できておらず、細菌感染など他の死因を排除する作業を行っているという。
死んだイルカのうち少なくとも70頭は9月28日に支流のテフェ湖で見つかり、水温は例年の平均より10度以上高い39度に上昇していた。