[ニューヨーク 5日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドル指数が上昇した。10月の米求人件数が2021年初め以来の低水準に落ち込んだが、アナリストによると、ドルはここ数週間の大幅な下げの反動が出たという。
米労働省が5日発表した10月の雇用動態調査(JOLTS)は、求人件数が61万7000件減の873万3000件と、2021年初め以来の低水準となった。減少件数も5月以降で最大。金利上昇が需要を抑制し、労働市場の状況が緩和している可能性を示唆した。
ジェフリーズのグローバル外為部門責任者、ブラッド・ベクテル氏は、米連邦準備理事会(FRB)の利上げサイクルがおそらく終了したという見方が補強されたとし、焦点は利下げ時期に移りつつあるとした。
こうした中、ドル指数は0.41%高の104.03と1週間ぶりの高値を付けた。
ユーロ/ドルは0.5%安の1.0782ドル。
人民元は安定的に推移。格付け会社ムーディーズは5日、中国の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に変更したが、関係筋によると、中国の大手国有銀行はムーディーズの発表後、ドル売りを大幅に増やしたという。
ポンド/ドルは0.4%安の1.258ドル。一方、ドル/円は147.26円で安定的に推移。
豪ドル/米ドルは1.03%安の0.6545米ドル。オーストラリア準備銀行(中央銀行)は5日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを12年ぶり高水準の4.35%に据え置いた。
暗号資産(仮想通貨)はビットコインが4.31%高の4万3794ドルと2022年4月以来の高値を付けた。
ドル/円 NY終値 147.15/147.16
始値 147.02
高値 147.38
安値 146.57
ユーロ/ドル NY終値 1.0795/1.0797
始値 1.0817
高値 1.0838
安値 1.0779