[2日 ロイター] - イランのライシ大統領は2日、同国が戦争を始めることはないが、いじめには「強く対応」すると述べた。
CBSニュースが1日、米当局者の情報として報じたところによると、米政府は、イラクとシリアにある複数のイラン関連施設に対する数日間にわたる攻撃計画を承認した。
先月28日、シリアと国境を接するヨルダン北東部の米軍基地にドローン(無人機)による攻撃があり、米兵3人が死亡、少なくとも34人が負傷している。4人の米政府高官によると、この攻撃に使われたドローンはイラン製だとみられている。また関係筋によると、イランの革命防衛隊はシリアから幹部を引き揚げているという。
ライシ大統領はテレビ演説で「われわれは、いかなる戦争も起こさないが、もし誰かがわれわれをいじめようとするならば、彼らは強い反撃を受けるだろう」と発言。
「(米国は)以前、われわれとの協議を望んだ際、軍事的な選択肢があると主張していたが、現在はイランと衝突する意図はないと言っている」とし「イランの軍事力はこの地域のどの国にとっても脅威ではなく、脅威であったこともない。むしろ、この地域の国々が信頼できる安全保障を実現している」と述べた。