[ソウル 15日 ロイター] - 韓国サッカー協会(KFA)は15日、諮問委員会を開き、同国代表を率いるユルゲン・クリンスマン監督の解任を勧告した。KFAテクニカルディレクターの皇甫官氏が明らかにした。
皇氏は記者団に対し、「さまざまな理由により、クリンスマン監督はもはや代表監督としてリーダーシップを発揮することができず、更迭する必要があるという結論に達した」と発言。最終決定は理事会に委ねられる。契約は2026年まで残っている。
国際サッカー連盟(FIFA)ランク23位の韓国は、今月初めに行われたアジア・カップ(杯)準決勝で同87位のヨルダンに0─2で敗戦。ファンや一部の政治家などからクリンスマン監督の解任を求める声が上がった。
同監督は韓国で多くの時間を過ごす見通しを示していたものの、実際は居住地のロサンゼルスで業務に従事することが多いことで批判を受けていたが、アジア杯では苦しい展開の時でも笑顔を見せるといった態度で逆風にさらされた。
皇氏は韓国での滞在時間が短いなど、同監督の仕事に対する態度が礼を欠くと評価する人もいたと言及している。KFAによると、同監督もビデオ通話で会合に参加したという。