[ベルリン 25日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は25日、中国が西側諸国との良好な関係を維持したいのであれば、ロシアのウクライナ侵攻への軍事支援をやめなければならないと述べた。こうした厳しい発言は異例。
ストルテンベルグ氏は訪問先のベルリンで、中国は半導体などの先端技術を提供することでロシアの戦時経済を支援しており、これがロシアの戦争努力にとって非常に重要なものになっているとした。
同氏は「ロシアは昨年、ミサイルや戦車、航空機の製造に使用される電子部品の90%近くを中国から輸入した。中国はまた、人工衛星から撮影した画像をロシアに提供しようとしている」と指摘した上で、「中国は武力紛争を支援しながら、西側諸国との良好な関係を構築することはできない」とした。
また西側同盟国に対し「これまでわれわれは、ロシアの石油とガスに依存するという過ちを犯してきた」とし、ロシアに対して行ってきたように中国に依存することがないよう警告した。
「中国に対して同じ過ちを繰り返してはならない。中国の資金、原材料、技術への依存はわれわれを脆弱にする」と述べた。