Nidal al-Mughrabi Andrew Mills
[カイロ/ドーハ 28日 ロイター] - イスラム組織ハマスの代表団が29日、パレスチナ自治区ガザでの停戦に向けた協議のためエジプトのカイロを訪問することが分かった。ハマス関係者が28日、明らかにした。
ハマスが仲介役のカタールとエジプトに渡した停戦案とそれに対するイスラエル側の反応について協議するという。
交渉について説明を受けた関係筋によると、ハマスは27日に示されたイスラエルによる最新の段階的停戦案に回答する見通し。イスラエルで収監されているパレスチナ人の釈放と引き換えに、40人以下の人質解放に応じるほか、「平穏持続期間」を含む休戦の第2段階への合意が含まれているという。
この関係筋によれば、イスラエル側は第1段階の後にガザ南部と北部の間の自由な移動を認めるとともに、ガザから部隊を一部撤収させる見通し。
一方、バイデン米大統領は28日、イスラエルのネタニヤフ首相と電話協議した。米ホワイトハウスによると、両氏は人質解放と即時停戦に向けた交渉を巡り協議した。
新たな検問所開放の準備など人道支援の搬入加速についても話し合った。バイデン氏はイスラエルが計画するガザ地区最南部ラファへの侵攻について、自身の「明確な立場」を改めて伝えたという。
イスラエルのカッツ外相は27日、人質解放で合意できればラファ侵攻を見合わせる可能性があると述べた。
また、米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は28日、イスラエルがラファ侵攻に踏み切る前に米側の懸念に耳を傾けることに同意したと述べた。