Julia Harte
[ニューヨーク 6日 ロイター] - 米コロンビア大学は6日、5月15日に予定されていた全校規模での卒業式を中止した。ここ数週間にわたるガザ反戦デモを受けての決定となった。克服できない安全面での懸念が理由という。
大学側の声明によると、規模を縮小し学部単位で学生を個別に祝う式典に変更する。
大学は代替の会場を探したが、通常5万人を超える学生、家族、ゲストを収容できる場所は見つからなかった。
コロンビア大での抗議活動は、全米各地の大学に広がった抗議活動の発端となっており、中でもマンハッタン北部にある同大キャンパスはデモの中心となっていた。同大を含むニューヨーク市内の大学では先週、学生ら数百人が逮捕される事態に発展している。
今週もデモが続いている大学がある。ボストン近郊ケンブリッジにあるマサチューセッツ工科大学は6日、午後2時半までにキャンパス内でのデモ活動をやめなければ、即時停学処分とし学期中の学術活動に参加できなくなると学生に警告した。
近隣のハーバード大学のアラン・ガーバー暫定学長は、デモに参加し続ける学生は「非自発的休学」となり、試験を受けることや大学の寮・キャンパスを利用することができなくなる可能性があると述べた。