Michelle Nichols
[国連 6日 ロイター] - 国連総会は10日、パレスチナの正式加盟を承認し、安全保障理事会に「この問題を好意的に再検討する」よう勧告する決議案について、採決を実施する可能性がある。
安保理は先月、パレスチナの国連正式加盟を勧告する決議案を否決した。米国が拒否権を行使した。国連に正式に加盟するには安保理の承認を得た上で、国連総会で3分の2以上の賛成が必要。
外交関係者によれば、総会はパレスチナの正式加盟を支持する可能性が高い。しかし、正式加盟には至らないものの、追加的な権利や特権をパレスチナに与えるという現在の文言を巡って懸念の声も上がっており、決議案にはまだ修正が加えられる可能性があるという。
一部の外交官は現在の決議案について、コソボや台湾を例に挙げ、他の状況の前例になりかねないと指摘している。
イスラエルのエルダン国連大使は6日、現行の決議案を非難。パレスチナに事実上の国家の地位と権利を与えるものであり、国連憲章に反すると主張した。