[ベルリン 7日 ロイター] - ドイツは7日、インド太平洋地域に軍艦2隻を派遣した。中台関係や南シナ海を巡る緊張が高まる中、軍事プレゼンスを強化する。
ピストリウス国防相はドイツ北部の海軍基地ウィルヘルムスハーフェンで記者団に、こうした緊張が航行の自由と貿易ルートの自由な通航を圧迫していると指摘。「国際的なルールに基づく秩序を支持するためにインド太平洋で存在感を示さないという選択肢はドイツにない。プレゼンスが重要だ」と述べた。
欧州の対外貿易の約40%は南シナ海を経由している。
ドイツはウィルヘルムスハーフェンから補給艦を、スペインのロタ港からフリゲート艦を派遣した。南シナ海を通過する予定だが、ピストリウス氏は台湾海峡を通過するかについては「同盟国の海軍艦船が通過しており、明らかに選択肢だが、まだ決定は下していない」としている。
台湾海峡を通過すれば、ドイツの主要貿易相手国である中国が反発するのは必至とみられる。