[7日 ロイター] - ロシアは、西側諸国が設定した原油価格上限に対抗するため、一部の国への石油販売禁止など3つの選択肢を検討している。現地経済紙ベドモスチが7日伝えた。
主要7カ国(G7)と欧州連合(EU)、オーストラリアは2日、ロシアへの追加制裁として同国産原油の上限価格を60ドルに設定することで合意。上限は5日に導入された。
同紙が関係筋の話として伝えたところによると、これを受けてロシア大統領府・政府は、上限設定を支持した全ての国への石油販売禁止を検討。ロシアからの直接販売だけでなく、仲介者を通した販売も禁止するという。
2つ目は、どこが受け取り国であろうと、価格上限の条件を含む契約下での輸出を禁止する選択肢。3つ目はロシアのウラル原油の国際指標に対する最大割引額を設定して販売を許可するというもの。
ロシアのノバク副首相は6日、原油価格上限へのロシアの対応メカニズムが月内に発効すると述べた。その前には、ロシアは原油生産を減らすかもしれないが、規模は大きくないだろうと述べていた。