[9日 ロイター] - 自動車レースF1で通算7回の個人総合優勝を誇るメルセデスのルイス・ハミルトン(37、英国)は今季第11戦、オーストリア・グランプリ(GP)でクラッシュした際、観客が喜んだことに衝撃を受けたと話した。
ハミルトンは8日の予選では高速でタイヤバリアにクラッシュ。10番手に終わった。9日に行われたスプリントでは8位だった。
ハミルトンはクラッシュ後に観客の歓声が聞こえたことについて、「どんな状況であろうと、そのようなことは容認できない」とコメント。「ドライバーが病院送りになる可能性があったというのに、その状況を喜ぶのか?」とあきれた様子だった。
さらに同ドライバーは「このスポーツの危険性を理解している人々があのようなことをするなんて信じられない。重傷を負わず、病院に行かずに済んでよかった」とし、「人の失敗やけがを喜ぶべきではない」と苦言を呈した。
ハミルトンの地元で行われた今季第10戦の英国GPでは、マックス・フェルスタッペン(オランダ、レッドブル)がブーイングを受け、車が失速した際には観客から歓声が上がった。ハミルトンはそのことについても「起きるべきではなかった」と指摘した。