[ロンドン 5日 ロイター] - 航空会社や空港で構成する複数の団体は5日、欧州連合(EU)が中国からEUへの航空機の搭乗者に新型コロナウイルスの陰性証明提出を求めるよう奨励していることを批判した。
国際航空運送協会(IATA)などの航空団体は共同声明で「現在の中国での新型コロナ感染者の急増がEUと欧州経済地域の疫学的状況に影響を与えるとは予想されていない」とし、EUの対応は欧州疾病予防管理センター(ECDC)の見解と一致していないと指摘した。
ECDCは先週、EU域内市民のワクチン接種率は比較的高く、域外から持ち込まれたウイルスによる感染の可能性はEU内での日常的な感染に比べて低く、現在の医療体制で対応できているとの見解を示していた。