■会社概要
2. 事業モデル
イーレックス (T:9517)の事業モデルは“電力の生産・仕入れ・販売”の3つに分けられる。
同社にとっては電力が商品であり、自社発電と外部からの仕入れを組み合わせて電力を調達し、その電力を需要家に小売販売及び取引所を通じて卸売販売している。
電力事業を理解するうえで重要なポイントは、電力は貯蔵ができないということだ。
一般の製造業や小売業と比べて電力事業の仕組みをわかりにくくしているポイントのほとんどは、この点に原因を求めることができる。
電力調達の面で同社は、自社発電、他社電源及び出資先電源からの購入、JEPXからの購入の3つのルートで電力を調達している。
調達面でのポイントは、自社発電と外部調達の構成のバランスをどう取るかだ。
具体的には、安定供給体制の確保、需要成長予測、柔軟なコスト構造の実現といった点のバランスを考えて電源構成を決めていくことになる。
同社は2016年11月に佐伯発電所の商業運転を開始したほか、今後更なる発電能力の拡充を計画している(詳細は後述)。
電源確保では、自社電源のコスト競争力も極めて重要なポイントだ。
同社はPKS(パームヤシの殻)を主燃料とするバイオマス発電により自社発電を行っている。
佐伯発電所は50MWの定格出力で、現在は木質系バイオマス発電所としては国内最大規模だが、今後続く大船渡・豊前両発電所はそれぞれ75MWと、更なる大規模化でコスト競争力を高める方針だ。
一方、電力販売においては、需要家に直接販売する小売販売と、JEPXに対する卸売販売の2つの販売ルートがある。
販売面のポイントは、小売りと卸売のバランス、小売需要家のポートフォリオ構築、販売地域の選択、販売体制・販売ネットワークの構築などだ。
販売手法としては、高圧分野向けには代理店制度を採用するほか、低圧分野では販売子会社を軸にした異業種も含めた各種企業との提携戦略で、顧客件数の拡大に取り組んでいる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
2. 事業モデル
イーレックス (T:9517)の事業モデルは“電力の生産・仕入れ・販売”の3つに分けられる。
同社にとっては電力が商品であり、自社発電と外部からの仕入れを組み合わせて電力を調達し、その電力を需要家に小売販売及び取引所を通じて卸売販売している。
電力事業を理解するうえで重要なポイントは、電力は貯蔵ができないということだ。
一般の製造業や小売業と比べて電力事業の仕組みをわかりにくくしているポイントのほとんどは、この点に原因を求めることができる。
電力調達の面で同社は、自社発電、他社電源及び出資先電源からの購入、JEPXからの購入の3つのルートで電力を調達している。
調達面でのポイントは、自社発電と外部調達の構成のバランスをどう取るかだ。
具体的には、安定供給体制の確保、需要成長予測、柔軟なコスト構造の実現といった点のバランスを考えて電源構成を決めていくことになる。
同社は2016年11月に佐伯発電所の商業運転を開始したほか、今後更なる発電能力の拡充を計画している(詳細は後述)。
電源確保では、自社電源のコスト競争力も極めて重要なポイントだ。
同社はPKS(パームヤシの殻)を主燃料とするバイオマス発電により自社発電を行っている。
佐伯発電所は50MWの定格出力で、現在は木質系バイオマス発電所としては国内最大規模だが、今後続く大船渡・豊前両発電所はそれぞれ75MWと、更なる大規模化でコスト競争力を高める方針だ。
一方、電力販売においては、需要家に直接販売する小売販売と、JEPXに対する卸売販売の2つの販売ルートがある。
販売面のポイントは、小売りと卸売のバランス、小売需要家のポートフォリオ構築、販売地域の選択、販売体制・販売ネットワークの構築などだ。
販売手法としては、高圧分野向けには代理店制度を採用するほか、低圧分野では販売子会社を軸にした異業種も含めた各種企業との提携戦略で、顧客件数の拡大に取り組んでいる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)