■業績の動向
1. 2017年3月期決算の概要
サンワテクノス (T:8137)の2017年3月期決算は、売上高116,611百万円(前期比10.3%増)、営業利益3,014百万円(同23.3%増)、経常利益3,215百万円(同21.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,584百万円(同6.3%減)と増収増益で着地した。
売上高は過去最高を記録した。
同社は第1四半期決算発表時に、第2四半期累計期間と通期について業績見通しを下方修正したが、その修正予想に対して売上高で5.1%、営業利益で34.0%それぞれ上回っただけでなく、結果的には期初予想をも上回り、良好な決算となった。
なお、親会社に帰属する当期純利益については、東京都大田区に所有する土地建物について減損処理を行い、660百万円を特別損失に計上したため、前期比較で減益となるとともに、従来予想を下回る結果となった。
同社は2017年4月25日に業績予想修正のリリースを出しており、2017年3月期決算はその線で着地した。
2017年3月期決算が予想以上の好決算となった理由は、第3四半期及び第4四半期において需要が落ちなかったことが直接の要因だ。
その背景には中国におけるスマートフォン向け需要の回復や、旺盛な半導体・ディスプレイの設備投資需要がある。
またインドなどほかの新興国市場における設備需要も旺盛で、日本のFA関連メーカーが軒並みその恩恵を享受するなかで、有力販売代理店たる同社も同様に恩恵を受けた形だ。
このことは、四半期ベースの業績推移をグラフ化すると一目瞭然だ。
今第1四半期は前下期の流れを引き継ぐとともに為替レートの円高進行や中国を始めとする新興国経済の減速の影響により、低水準でスタートした。
それが同社の下方修正につながったが、第2四半期に入ると中国においてスマートフォンメーカーの設備投資や半導体関連業界の動きが一気に活発化した。
当時はその持続性が懸念されたが結果的には第3、第4四半期に入っても勢いは衰えず、今期の好決算へとつながった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
1. 2017年3月期決算の概要
サンワテクノス (T:8137)の2017年3月期決算は、売上高116,611百万円(前期比10.3%増)、営業利益3,014百万円(同23.3%増)、経常利益3,215百万円(同21.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,584百万円(同6.3%減)と増収増益で着地した。
売上高は過去最高を記録した。
同社は第1四半期決算発表時に、第2四半期累計期間と通期について業績見通しを下方修正したが、その修正予想に対して売上高で5.1%、営業利益で34.0%それぞれ上回っただけでなく、結果的には期初予想をも上回り、良好な決算となった。
なお、親会社に帰属する当期純利益については、東京都大田区に所有する土地建物について減損処理を行い、660百万円を特別損失に計上したため、前期比較で減益となるとともに、従来予想を下回る結果となった。
同社は2017年4月25日に業績予想修正のリリースを出しており、2017年3月期決算はその線で着地した。
2017年3月期決算が予想以上の好決算となった理由は、第3四半期及び第4四半期において需要が落ちなかったことが直接の要因だ。
その背景には中国におけるスマートフォン向け需要の回復や、旺盛な半導体・ディスプレイの設備投資需要がある。
またインドなどほかの新興国市場における設備需要も旺盛で、日本のFA関連メーカーが軒並みその恩恵を享受するなかで、有力販売代理店たる同社も同様に恩恵を受けた形だ。
このことは、四半期ベースの業績推移をグラフ化すると一目瞭然だ。
今第1四半期は前下期の流れを引き継ぐとともに為替レートの円高進行や中国を始めとする新興国経済の減速の影響により、低水準でスタートした。
それが同社の下方修正につながったが、第2四半期に入ると中国においてスマートフォンメーカーの設備投資や半導体関連業界の動きが一気に活発化した。
当時はその持続性が懸念されたが結果的には第3、第4四半期に入っても勢いは衰えず、今期の好決算へとつながった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)