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パンチ Research Memo(4):2021年3月期の業績目標は売上高470億円以上、営業利益33億円以上

発行済 2017-07-06 15:37
更新済 2017-07-06 16:00
パンチ Research Memo(4):2021年3月期の業績目標は売上高470億円以上、営業利益33億円以上
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■中期経営計画「バリュークリエーション2020」

2. 経営数値目標
具体的な経営目標値として、2段階に分けて設定している。
第1段階目は2019年3月期まででベトナム工場の立ち上げなど先行投資による助走期間となる。
業績目標値としては2019年3月期に売上高420億円、営業利益25億円、親会社株主に帰属する当期純利益17億円を計画している。
その後、2年間はグループ新生産体制の本格始動による収益性向上を見込み、最終年度となる2021年3月期には売上高470億円以上、営業利益33億円以上、親会社株主に帰属する当期純利益23億円以上を目指していく。
また、売上高営業利益率は2021年3月期で7.0%、ROEでは11.0%を目標としている。


2021年3月期までの5年間の総投資額は140億円を予定しており、過去4年間の総投資額41億円に対して積極的な投資を計画している。
ベトナム工場や大連工場への投資のほかR&D設備への投資、また、国内や中国工場の老朽化した設備の更新投資などが含まれる。
設備の更新に当たっては、自動化ラインに置き換えることで生産性の向上も同時に進めていく考えだ。
なお、設備投資資金は営業キャッシュフローの範囲内に収まる見込みだが、不足すれば借入金等で賄う予定としている。


世界の金型用部品の市場規模は2016年で約5,600億円規模になったとパンチ工業 (T:6165)では推計しており、今後も年率数%の緩やかな成長が続くと見ている。
現在、同社の市場シェアは世界ベースで見ると7%程度にしかすぎず、欧米市場を中心に開拓余地は多く残されている。
特注品と標準品(カタログ品)の両方の顧客ニーズに対応できる開発力やリバースエンジニアリングを含めたサポート力を強みに、新規顧客の開拓や既存顧客での取引シェア拡大を進めていくことで、中期経営計画の達成は十分可能な水準であるとフィスコでは見ている。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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