パンチ工業グループは、主にプラスチック金型やプレス金型用の部品の製造・販売事業を行う。【事業内容】同社が製造するプラスチック金型は、携帯電話やデジタルカメラの外装など、多くのプラスチック製品の製造に用いられる金型であり、加熱溶融したプラスチック樹脂を、射出成型機に実装された金型に注入し、冷却、固化することにより製品が作られる。同社が製造するプレス金型は、プレス機(上下運動する機械)に金型を装着し、上下に分かれた金型の間に材料(金属の鋼板)を入れ、プレス機を稼働することにより、金型で型どられた製品が出来上がる。同社は、スプルーブシュ、ゲートブシュ、エジェクタピン等の主要プラスチック金型用部品を製造する。スプルーブシュは、射出成型機の射出ノズルから溶融したプラスチックを金型へ流し込むための部品である。ゲートブシュは、スプルーブシュから金型内の製品部にプラスチックを流す部分であり、成型後、金型を開く時にこの部分から製品部を切り離す部品である。エジェクタピンは、成型品を金型から離し、突き出すための部品である。また、同社はダイセットガイド、パンチ、ストリッパガイド等の主要プレス金型用部品を製造する。ダイセットガイドは、上型と下型の関係を正しく保つために使用される部品である。パンチは材料に押しつけて使われる工具で、通常はダイと対で使われ、材料に形状を転写する。ストリッパガイドは、パンチ・ダイの関係をダイセットのガイドを用いて位置合わせをして、適正なクリアランスを保つために使用される部品である。