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85.18円安の22270.90円(出来高概算5億9000万株)で前場の取引を終えている。
14日の米国市場でNYダウは112ドル高と5日ぶりに反発した。
トルコ通貨危機への懸念が和らぎ、前週からの株価下落を受けた買い戻しが広がった。
為替市場でもリスク回避ムードが後退し、円相場が1ドル=111円台前半まで下落。
本日の東京市場では米株高や円安が好感されたものの、日経平均は前日に500円近く上昇したため一段の上値追いの動きは鈍く、12円高と小動きでスタートした。
寄り付き後は利益確定の売りが出て弱含み、中国・上海株安なども重しとなって一時22244.35円(111.73円安)まで下落した。
東証1部の値下がり銘柄数は全体の7割近くとなった。
個別では、任天堂 (T:7974)、ソフトバンクG (T:9984)、トヨタ自 (T:7203)、キーエンス (T:6861)、スズキ (T:7269)などがさえない。
東海カーボ (T:5301)や昭電工 (T:4004)、Vテク (T:7717)は利益確定売りに押され下げが目立つ。
SUMCO (T:3436)は節目の2000円を割り込む場面があり、前引けでも4%近い下落。
業績上方修正の出光興産 (T:5019)は朝高後に値を崩した。
一方、ソニー (T:6758)、JT (T:2914)、KDDI (T:9433)などは小じっかり。
JTはたばこの値上げ申請を発表している。
スタートトゥ (T:3092)は5%超高と急反発。
沢井薬 (T:4555)は決算が好感されて買われた。
セクターでは、石油・石炭製品、鉄鋼、パルプ・紙などが下落率上位。
半面、海運業、陸運業、水産・農林業などが上昇率上位だった。
日経平均は22390円近辺に位置する200日移動平均線レベルで戻り一服といった格好になっている。
国内ではお盆休み、海外でも夏季休暇期間とあって取引参加者は少ない。
トルコ情勢も警戒感がいったん後退したとはいえ先行きにはなお不透明感が残るため、積極的な買いは手掛けづらいところだろう。
商いが薄いなか、ここ数営業日で見られたように先物主導で荒い値動きとなる場面も出てくる可能性がある。
こうした短期筋の動きに乗る投資も一案だが、あくまで目先の動きと割り切って取り組みたい。
新興市場はマザーズ指数が反落、日経ジャスダック平均が続伸とまちまち。
マザーズではサイバーダイン (T:7779)が決算を受けて売り先行となり、指数を押し下げている。
メルカリ (T:4385)などその他の時価総額上位銘柄もさえない値動きが続いており、マザーズ指数は
年初来安値圏で推移している。
しかし、バンクオブイノベ (T:4393)やオーケストラ (T:6533)といった銘柄が決算などを手掛かりに値を飛ばしており、Dスタンダード (T:3925)は連日の大幅高となっている。
中小型の材料株を中心に個人投資家の物色は比較的活発と言えるだろう。
(小林大純)