■業績動向
1. 2019年2月期第2四半期累計業績の概要
システムインテグレータ (T:3826)の2019年2月期第2四半期累計の売上高は前年同期比43.1%増の2,088百万円、営業利益は同82.8%増の275百万円、経常利益は同82.2%増の277百万円、四半期純利益は同266.5%増の387百万円と大幅増収増益となり、半期ベースで過去最高をいずれも更新した。
企業のIT投資拡大を背景に、すべての事業セグメントが前年同期比2ケタ増収と好調に推移したことが要因だ。
また、期初会社計画比でも売上高、利益ともに上回る格好となったが、これはERP事業やEC・オムニチャネル事業で下期に予定していた一部大型案件の売上計上時期が前倒しされたことが主因となっている。
売上総利益率について見ると、利益率の高いObject Browser事業の売上構成比低下(前年同期21.9%→17.6%)により前年同期比0.3ポイント低下したが、実額ベースでは同42.0%の大幅増益となった。
また、販管費は人件費や研究開発費の増加を主因に前年同期比98百万円増加したが増収効果によって販管費率は同3.2ポイント低下し、結果、営業利益率は同2.9ポイント上昇の13.2%となった。
また、2019年2月期第2四半期累計では特別損失として和解金145百万円を計上している。
これは2015年2月期に発生したシステムインテグレーション分野における不採算案件について、顧客との損害賠償に関する調停が成立し、同社が和解金を支払うことになったもの。
調停成立に伴い、受注損失引当金として計上していた976百万円と和解金145百万円が税務上、損金算入されることになり、税効果による法人税等の負担が大幅に軽減し、四半期純利益の大幅増益につながった。
なお、2019年2月期第2四半期末の繰越欠損金は820百万円となっているため、2019年2月期下期並びに2020年2月期においても税負担は大幅に軽減される見込みとなっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
1. 2019年2月期第2四半期累計業績の概要
システムインテグレータ (T:3826)の2019年2月期第2四半期累計の売上高は前年同期比43.1%増の2,088百万円、営業利益は同82.8%増の275百万円、経常利益は同82.2%増の277百万円、四半期純利益は同266.5%増の387百万円と大幅増収増益となり、半期ベースで過去最高をいずれも更新した。
企業のIT投資拡大を背景に、すべての事業セグメントが前年同期比2ケタ増収と好調に推移したことが要因だ。
また、期初会社計画比でも売上高、利益ともに上回る格好となったが、これはERP事業やEC・オムニチャネル事業で下期に予定していた一部大型案件の売上計上時期が前倒しされたことが主因となっている。
売上総利益率について見ると、利益率の高いObject Browser事業の売上構成比低下(前年同期21.9%→17.6%)により前年同期比0.3ポイント低下したが、実額ベースでは同42.0%の大幅増益となった。
また、販管費は人件費や研究開発費の増加を主因に前年同期比98百万円増加したが増収効果によって販管費率は同3.2ポイント低下し、結果、営業利益率は同2.9ポイント上昇の13.2%となった。
また、2019年2月期第2四半期累計では特別損失として和解金145百万円を計上している。
これは2015年2月期に発生したシステムインテグレーション分野における不採算案件について、顧客との損害賠償に関する調停が成立し、同社が和解金を支払うことになったもの。
調停成立に伴い、受注損失引当金として計上していた976百万円と和解金145百万円が税務上、損金算入されることになり、税効果による法人税等の負担が大幅に軽減し、四半期純利益の大幅増益につながった。
なお、2019年2月期第2四半期末の繰越欠損金は820百万円となっているため、2019年2月期下期並びに2020年2月期においても税負担は大幅に軽減される見込みとなっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)