ウォール・ストリート・ジャーナルが利上げを停止する可能性があるという報道をした後、大きく下落していたダウ平均は切り返しを見せ、79ドル安で終了した。ダウ平均は24,242ドルから24,947.67ドルまで回復し、0.32%安、 S&P 500は0.17%安、ナスダック総合指数 は0.42%高だった。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、連邦準備制度理事会(FRB)は、来月に開催されるFOMCで、利上げの停止をするかどうかを検討するとのことだ。
この報道は、FRBの金融引き締めが行き過ぎになる可能性があるという投資家の懸念を緩和したようだ。
米国2年債利回りは昨日から大きく下落し、発生していた5年債との逆イールドが一旦解消された時間帯もあった。しかし再びイールドカーブは逆転している。
エネルギー情報局の原油在庫量が発表され、国内原油供給が急激に減少したことが明らかになった後、米国の原油価格が安値から切り返し、エネルギーセクターも同じ動きをした。しかし、米国の石油生産量が記録的な高さを維持しているため、本格的な反発には至らなかった。
エクソン・モービル(NYSE: XOMは1.35%安、 チェサピーク・エナジー(NYSE: CHK)は6%安、マラソン・オイル(NYSE: MRO)は3.5%安となった。
木曜日にカナダでファーウェイのCFOである孟晩舟氏が逮捕され、株式市場は大きく下落して始まった。米政府関係者の話によると、米中貿易戦争の停戦が崩壊する恐れが高まっているとの見通しを示した。
ボーイング(NYSE: BA)やキャタピラー(NYSE: CAT)が含まれる資本財セクターは急激な下落の後反転し約0.6%安で取引を終えた。
シティグループ(NYSE: C)が利益減少を示唆した後、米国国債利回りの下落から下押し圧力を受けている銀行株も値を下げた。シティグループCFOのJohn Gerspach氏は、同銀行の現四半期の収益は、昨年よりわずかに低くなると予想していると述べた後、株式は3.6%安となった。
一方、スマートフォンカメラのレンズメーカーLargan(TW: 3008)が今年前半から11月までの売上が29%減少との報道後、スマートフォン需要の低迷が懸念され、アップル(ナスダック: AAPL)は株安となり、テクノロジーセクター全体も値を下げた。
潜在的な政治的および規制上のリスクからStifelが「バイ」から「ホールド」への格下げを行ったフェイスブック(ナスダック: FB)は、約1%上昇となった。