以下が本日の市場で注目される3つのことである。
1. 11月の小売売上高
SPDR S&P Retail (NYSE:XRT) ETFが過去3ヶ月で約17%下落しており、小売業は苦戦している。
今日発表予定の小売売上高は、ブラックフライデーやサイバーマンデーがあった11月の結果が反映されることになる。
米商務省は、日本時間22時50分に小売売上高を発表予定である。
エコノミストコンセンサスは11月 小売売上高が0.1%増、コア小売売上高(自動車販売を除く)が0.2%増となっている。
2. 12月の製造業PMIは低下予想
小売売上高に続き、製造業やサービス業の景況感を捉える経済指標が発表される。
日本時間23時15分に11月鉱工業生産指数(対前月比)が公表される。エコノミストは0.3%増と予想している。
また、23時45分に12月製造業PMIの発表がある。エコノミストは55.1にやや低下するとみている。
最後に、10月米企業在庫が日本時間午前0時に発表される予定であり、0.6%の増加の予想である。
3. 原油市場は、採掘リグ数に注目
13日の原油価格の終値は3.30%高の52.84ドルまで上昇した。
しかし、アナリストは今回の上げ相場はファンダメンタル的に下支えする材料がないため、今日の原油市場は乱高下する可能性があるという。
ニューヨークのエネルギーヘッジファンドのアゲイン・キャピタル社のパートナーであるジョン・キダルフ氏は「この原油の上昇を下支えした好材料はないと考えられる」と述べ、「明日以降の原油価格の値動きを警戒しなければならない」と付け加えた。
また、日が明けて14日の3時00分(日本時間)にベイカー・ヒューズの週間 石油採掘リグ稼働数の発表がある。先週は877基であった。