本日の注目ポイント3つ
1.コアCPI上昇の見込み
本日の取引開始前、コアCPIに注目が集まるであろう。
日本時間午後10時半に米労働省が12月のCPI(消費者物価指数)を発表する。
平均して、エコノミストはCPIが12月に0.1%下落したと予想している。だが、価格変動の大きい食品やエネルギー価格を除いたコアCPIは12月に0.2%上昇したと見込まれている。
対前年比ではコアCPIはFRB(連邦準備制度理事会)の目標である2%より少しだけ高い2.2%の上昇を見せると予想されている。
FRB、特にジェローム・パウエルFRB議長の発言は、最近の経済指標よりもずっと大きな影響を市場に与えてきた。だが、FOMC(連邦公開市場委員会)議事要旨で公表したように利上げの様子見をするなら、FRBがさらにデータ頼りになるということを意味している。
2.GM、投資家向けウェブ放送を行う
ゼネラルモーターズ(NYSE:GM)はアナリストと機関投資家のためのウェブ放送を本日行う。
そのウェブ放送は、日本時間12日午前0時から始まり、午前2時15分に終了する予定である。投資家は、同社からの発表に目を光らせておくべきであろう。
10日、フォード (NYSE:F)が欧州における収益改善策として、数千人の人員削減を行うと発表した。
ゼネラルモーターズは2月6日に最新の決算を発表する。アナリストは360億ドルの売上高に対して、EPS(1株あたり利益)1.21ドルと予想している。
昨年ゼネラルモーターズの株式は20%程下落したが、最近3ヶ月では6%の上昇を見せている。
3.原油価格はさらに上昇できるか?
原油価格は上昇しているが、10日NY時間にその勢いは少し減速した。WTI先物の終値は少ししか高くならなかった。
それでも、原油価格は今週で10%の上昇を見せていて、週間上昇率が2016年11月以来の最高値となろうとしている。
コネチカット州スタンフォードにあるトラディション・エナジー社のエナジーリサーチディレクター、Gene McGillian氏は「市場は強気市場を保とうとしていて、次の上昇要因を待っているところだ」と述べた。
サウジアラビアが原油価格をさらに安定させようとするような発言をしなければ、日本時間12日午前3時に発表されるベーカー・ヒューズ社の米石油採掘装置(リグ)稼働数に注目が集まるであろう。
先週、米石油採掘装置(リグ)稼働数 は877であった。