日経平均は5日ぶり反発。
8日の米国市場でNYダウは5日続落し、22ドル安となった。
2月雇用統計で雇用者数の伸びが市場予想を大きく下回り、一時220ドル安まで下げ幅を広げたものの、失業率の低下や平均時給の伸びが見直されて下げ渋った。
日経平均は前週の下落による自律反発に期待した買いが先行して37円高からスタートしたが、朝方には米経済の減速懸念からマイナスに転じる場面もあった。
その後アジア株の上昇を受けて切り返し、後場に一時21145.94円(前週末比120.38円高)まで上昇した。
大引けの日経平均は前週末比99.53円高の21125.09円となった。
東証1部の売買高は10億4596万株、売買代金は1兆8418億円だった。
業種別では、電気・ガス業、パルプ・紙、不動産業が上昇率上位だった。
一方、海運業、鉱業、精密機器が下落率上位だった。
東証1部の値上がり銘柄は全体の63%、対して値下がり銘柄は34%となった。
個別では、ソフトバンクG (T:9984)が2%高となり日経平均を約25円押し上げた。
「保有する日立化成 (T:4217)の全株式を売却する方向で検討」などと報じられた日立 (T:6501)は5%超の上昇。
その他売買代金上位ではファーストリテ (T:9983)、三菱UFJ (T:8306)、トヨタ自 (T:7203)などが小じっかり。
また、第3四半期決算を発表したgumi (T:3903)はストップ高水準まで買われ、前述の日立化成や日経平均への新規採用が発表されたオムロン (T:6645)は買い気配のままストップ高比例配分となった。
一方、オムロン以外の採用候補銘柄だった村田製 (T:6981)、ルネサス (T:6723)、シャープ (T:6753)は揃って3%超安。
任天堂 (T:7974)が小安く、ソニー (T:6758)やコマツ (T:6301)はさえない。
業績下方修正の鳥貴族 (T:3193)は売りがかさんだ。
また、米子会社を巡る問題が嫌気されたホシザキ (T:6465)、今上期が大幅減益となったエイチーム (T:3662)などが東証1部下落率上位に顔を出した。