日経平均は3日続伸。
4日の米国市場では米中貿易協議での合意期待が高まり、NYダウは166ドル高と続伸した。
円相場も1ドル=111円台後半と弱含みで推移しており、本日の日経平均はNYダウの上昇や円安を好感し18円高からスタートすると、朝方には一時21839.18円(前日比114.23円高)まで上昇した。
ただ、上値では利益確定の売りが出て伸び悩み、後場再び強含む場面もあったものの、米雇用統計の発表を控えた週末とあって上値を追う動きは限られた。
大引けの日経平均は前日比82.55円高の21807.50円となった。
東証1部の売買高は11億3774万株、売買代金は1兆9652億円と2兆円を割り込んだ。
業種別では、海運業、金属製品、繊維製品が上昇率上位だった。
一方、水産・農林業、小売業、その他金融業が下落率上位だった。
東証1部の値上がり銘柄は全体の61%、対して値下がり銘柄は34%となった。
個別では、任天堂 (T:7974)やソニー (T:6758)、SUMCO (T:3436)、安川電 (T:6506)の堅調ぶりが目立ったほか、楽天 (T:4755)は6%超上昇した。
任天堂は人気ゲームのVR(仮想現実)対応を発表。
楽天は投資先の米リフトについて、著名投資家が上場前に保有株を売却していたと伝わっている。
トヨタ自 (T:7203)はしっかり、ファーストリテ (T:9983)は小幅に上昇。
経営トップ人事を巡る報道が材料視されたLIXIL G (T:5938)、堅調な月次売上推移が好感されたラウンドワン (T:4680)は大きく買われた。
また好決算のアダストリア (T:2685)、株式売出しと自社株買いを発表したかんぽ生命保険 (T:7181)などが東証1部上昇率上位に顔を出した。
一方、ソフトバンクG (T:9984)やキーエンス (T:6861)が小安い。
7&iHD (T:3382)は決算を受けて売られ、レーティング引き下げ観測の富士通 (T:6702)も軟調だった。
また、業績下方修正のポプラ (T:7601)などが東証1部下落率上位に顔を出した。