本日の米国市場で注目すべき3ポイントは以下の通り。
1. ディズニー:決算報告前からすでに太鼓判
ディズニー(NYSE:DIS)は本日大引け後に決算報告を予定しており、良い結果が期待できそうだ。
「アベンジャーズ:エンドゲーム」が米国内興行だけでも6億ドル以上を叩き出したこともあり、同社の映画事業は波に乗っている。
ディズニーは今年、映画「スター・ウォーズ」をテーマにした新エリアをカリフォルニアのディズニーランドとフロリダのハリウッドスタジオに導入予定だ。
加えて、11月には動画配信サービスのDisney+もスタートする。高まる期待を受け、BMO Capital Marketsは7日、同社の目標株価を140ドルから170ドルへと上方修正した。
また、Imperial Capitalも同社の目標株価を139ドルから147ドルに修正した。
アナリスト予想によるとEPSは1.57ドル、売上高は145億ドル前後になるとみられる。同株価は年間成長率21.7%で、これはダウ30銘柄のうち6位につけている。
また、本日寄り付き前、レストランチェーンのウェンディ―ズ(NASDAQ:WEN)とビージェイズ・ホールセール・クラブ(NYSE:BJ)が四半期決算報告を予定している。
2. 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨発表
欧州中央銀行(ECB)の動きにより、今日の市場は大きく影響を受けそうだ。前回のECB理事会議事要旨が発表される予定だ。
同時に、ECB総裁のマリオ・ドラギ氏も会見を行う。
同氏は4月にECBが金利を据え置きした際、ユーロ圏経済の停滞リスクについて警鐘を鳴らしていた。
日本時間8日午後9時30分、リッチモンド連邦準備銀行のトーマス・バーキン総裁とFRB理事会のラエル・ブレイナード理事が同連銀主催の会合に参加する予定だ。
この会合の議題は「雇用の最大化と安定した物価を目指すために使用してきた従来の戦略やツール、コミュニケーションを見直す」ことだ。
3. 米国原油在庫:3週連続で増加か
本日発表される米国エネルギー情報局 (EIA)による原油在庫報告は投資家の注目を集めるだろう。
米国原油先物は7日、1.4%安の61.40ドルを付けた。
ロバート・ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表は7日、中国が貿易交渉において約束を撤回したとして非難した。加えて、トランプ米大統領は2千億ドル相当の中国製品に対する関税を10%から25%へ引き上げることを表明した。
10日午前0時1分以降に追徴について官報に明記するとみられる。
日本時間10日午後13前0時1分から関税引き上げが施行されるとライトハイザー代表は述べた。
EIAに先立って、米国石油協会(API)が週次原油在庫を報告した。
これら2つのデータは完全には一致しないものの、APIの報告は週次原油在庫の判断材料になる。
APIによると、先週の原油在庫増加量は280万6千バレルであった。
EIAは先週原油在庫が121万5千バレル増加したと報告する見通しだ。これで原油在庫は3週連続の増加を記録することになるだろう。米国の週次生産量は日量1230万バレルという記録的水準であり、今後の動きにも注目が集まる。