J−オイルミルズ (T:2613)は13日、2019年3月期連結決算を発表した。
売上高が前期比1.9%増の1,867.78億円、営業利益が同41.4%増の56.63億円、経常利益が同23.1%増の63.26億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同15.1%増の47.49億円となった。
油脂事業の売上高は前期比2.3%増の1,584.56億円、相場環境の良化に加え価格重視の販売戦略が奏功し、セグメント利益は同102.3%増の49.19億円となった。
油脂部門は、高付加価値品のマーケティング強化と採算構造強化を進め、増収となった。
家庭用油脂は、販売数量は前期を下回ったが、オリーブオイルや新商品による売上伸長が寄与し、売上高は前期を上回った。
業務用油脂は、汎用品からの需要シフトと販売価格の維持ができ、売上高は前期をわずかに上回った。
油糧部門は、主たる需要先である配混合飼料の国内生産量は前年同期と同程度だったこともあり、売上高は前期を上回った。
油脂加工品事業の売上高は前期比5.1%減の127.81億円となったが、原材料価格の上昇もあり、セグメント利益は同68.8%減の1.48億円となった。
マーガリン部門においては、家庭用での販売数増加に努め、売上高は前期を上回った。
食品・ファイン事業の売上高は前期比5.5%増の140.95億円となったが、一部製品の価格改定の遅れから、セグメント利益は同47.7%減の4.58億円となった。
スターチ部門は、食品用および工業用のコーンスターチの拡販に取り組み、売上高は前期をやや上回った。
ファイン部門は、ファインマテリアルは輸出の好調により売上高は順調に推移した。
SOYシートは米国での販売エリアが拡大した上、グルテンフリー訴求によって需要が増加し、売上高は前期を大きく上回った。
ケミカル部門は、主たる需要先の木質建材市場は堅調に推移した。
2020年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比1.7%増の1,900.00億円、属する当期純利益が同13.7%増の54.00億円、1株当たり当期純利益で328.12円を見込んでいる。
1株当たりの配当金は中間、期末のそれぞれで前期比5円増配、年間では同10円増配の100円を予想している。