本日の上海総合株価指数は、1.91%高の2938.68となり、日経平均も0.58%高の2万1888円で終了した。
欧州時間になると欧州株式市場の株安とともに米国株価指数先物が下落したことを受け、日経平均先物も2万1050円まで値を下げている。戻り売りに加えて悪化した中国鉱工業生産・小売売上高から中国経済への懸念が再燃したことが大きいようだ。貿易協議にばかり気をとられていたが、市場は現在の厳しい中国経済に目を向けた形だ。対米経済摩擦がエスカレートすれば、一層の悪化を招くことは間違いなく、それは関係の深いアジア・欧米諸国や日本・オーストラリアにも波及して世界経済へのブレーキとなっていくだろう。
ドル/円も円高気味となり、0.09%安の109.50円、米国10年債利回りは0.94%安の2.396となり、6カ月債と3カ月債と利回り曲線の逆転が起きている。
午後6時にはユーロ圏GDP、米国時間では小売売上高と鉱工業生産が発表予定であり、この後の値動きはこれらの経済指標によって左右されるだろう。
せっかく日経平均が令和初の上昇となり、明日以降にその流れをつなげるためにも、本日の米国市場での日経平均先物の踏ん張りに期待したいところだ。