💎 今日の市場で最も健全な企業をご覧ください始めましょう

C&R社 Research Memo(1):プロフェッショナル人材の需要拡大などで2020年2月期業績は大幅増益見通し

発行済 2019-05-16 15:21
更新済 2019-05-16 15:40
© Reuters.  C&R社 Research Memo(1):プロフェッショナル人材の需要拡大などで2020年2月期業績は大幅増益見通し
4763
-

■要約クリーク・アンド・リバー社 (T:4763)は、プロフェッショナル(専門職)のエージェンシーとして、プロデュース事業(請負・アウトソーシング)、エージェンシー事業(派遣·紹介)、ライツマネジメント事業(知的財産の流通)の3つの事業を、クリエイティブ分野(テレビ・映画、ゲーム、Web等)を中心に医療、法曹、会計、建築、研究などの分野で展開している。

グループ全体で25万人超のプロフェッショナル人材ネットワークを構築し、顧客数は2万6,000社に上る。

1. 2019年2月期の業績概要2019年2月期の連結業績は、売上高で前期比10.7%増の29,569百万円、営業利益で同12.6%減の1,578百万円となった。

前第2四半期から韓国事業を持分法適用関連会社に異動しており、その影響を除けば売上高は前期比15%増と期初計画どおりで着地した。

ゲームやWeb関連を中心にクリエイティブ分野(日本)の売上高が前期比16.3%増と好調に推移したほか、2018年7月に子会社化したゲーム開発会社の(株)クレイテックワークスも含めた新規事業※の売上増も貢献した。

営業利益が減益となったのは、本社移転関連費用や退職給付債務の計算方法及び賞与引当金の計上方法変更等により一時費用4.5億円計上したためで、同要因を除けば前期比12%増であった。

※新規事業には、新規エージェンシーサービス(建築、ファッション、シェフ、プロフェッサー、ドローン、舞台芸術)、新規サービス(JURISTERRA(ジュリステラ)、(株)プロフェッショナルメディア、VR、AIプラットフォーム、ビッグデータ解析)が含まれる。

JURISTERRAとは企業向けにリーガル・サポートを提供するSNSプラットフォームのことで、企業とJURISTERRAに登録する国内外の弁護士及び事務所をつなぐマッチングサービス。

子会社の米CREEK & RIVER GLOBAL Inc.で提供している。

)2. 2020年2月期業績見通し2020年2月期は、売上高で前期比11.6%増の33,000百万円、営業利益で同48.8%増の2,350百万円と2ケタ増収増益、2期ぶりの過去最高業績更新を見込む。

クリエイティブ分野を中心にプロフェッショナル人材の人手不足が続くなど市場環境が良好なほか、2018年秋にグループ会社も含めて新本社に移転統合したシナジー効果も加わり、各分野で2ケタ増収を計画している。

利益面では、既存事業の増益で3.4億円、新規事業の損益改善効果(韓国事業含む)で2億円、本社移転による一時費用減(賃借料増分も考慮)で1.4億円、賞与引当金の計上方法変更及び退職給付債務の計算方法変更の影響がなくなることで1億円の増益要因となる。

なお、当期も新規事業として研究開発支援者(リサーチャー)エージェンシー事業を開始(2019年2月)したほか、ストーリーアプリ「Portie(ポルティ)」のサービスを開始(2019年4月)している。

また、VR分野では4K対応の一体型ゴーグル「IDEALENS K4」を2019年5月以降、販売開始する予定である。

特に、VR市場は医療や企業の教育研修用としての需要拡大が期待されており、今後の動向が注目される。

3. 今後の成長戦略同社は長期目標として売上高1,000億円、営業利益100億円を掲げている。

従来は、プロフェッショナル人材の提供(請負・派遣・紹介)が事業の中心であったが、今後はこれら事業をベースにAIやVRといった先進技術を活用した高付加価値サービス(知財サービス)を組み合わせ、事業領域をさらに広げていくことで売上成長と収益性向上を図っていく方針だ。

事業領域としては現在の15分野を50分野に、また、プロフェッショナル人材のネットワークは現在の25万人超から150万人規模に拡大していくことを目標としている。

なお、AIやVR等の新規サービスを展開する子会社については株式上場を目指しており、上場で得た資金はグループ事業の投資並びに新たなM&A資金として活用していく戦略となっている。

■Key Points・25万人超のプロフェッショナル人材ネットワークを構築、顧客数は約2万6,000社に上る・クリエイティブ分野に加えて、医療、会計・法曹分野でも2ケタ増益を見込む・プロフェッショナル人材エージェンシーからプロフェッショナル知財エージェンシーへと展開し、売上高1,000億円、営業利益100億円を目指す(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます