日経平均は6日ぶり大幅反発。
4日の米国市場でNYダウは512ドル高と大幅続伸し、今年2番目の上げ幅を記録した。
連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ観測が強まったほか、中国、メキシコとの通商摩擦への懸念も和らいだ。
本日の日経平均はこうした流れを引き継いで259円高からスタートすると、寄り付き後も上げ幅を広げ、前引けでこの日の高値20800.64円(前日比392.10円高)を付けた。
後場に入ると戻り待ちの売りも出て、高値圏でこう着感を強めた。
大引けの日経平均は前日比367.56円高の20776.10円となった。
東証1部の売買高は12億8095万株、売買代金は2兆2402億円だった。
業種別では、全33業種がプラスとなり、ガラス・土石製品、精密機器、金属製品、非鉄金属、証券が上昇率上位だった。
東証1部の値上がり銘柄は全体の93%、対して値下がり銘柄は6%となった。
個別では、ソフトバンクG (T:9984)、任天堂 (T:7974)、トヨタ自 (T:7203)、ソニー (T:6758)、三菱UFJ (T:8306)など売買代金上位は全般堅調。
第一三共 (T:4568)はがん治療薬の試験結果を好感した買いが続き6%超高。
キーエンス (T:6861)、安川電 (T:6506)といった設備投資関連株も上げが目立った。
レーティング引き上げ観測の邦チタニウム (T:5727)や大阪チタ (T:5726)、米社とのライセンス契約締結が材料視されたサンリオ (T:8136)は急伸。
また、双信電機 (T:6938)はテーマ株物色に乗りストップ高を付けた。
一方、売買代金上位ではファーストリテ (T:9983)と花王 (T:4452)が逆行安。
ファーストリテは5月の国内「ユニクロ」既存店売上高が2カ月連続の減収となり、花王などディフェンシブ株の一角では資金逃避の動きが見られた。
また、前期決算の下振れが嫌気されたアインHD (T:9627)や5月の売上速報を発表したアダストリア (T:2685)が東証1部下落率上位に顔を出した。