水曜日の米国市場はまちまちだった。ムニューシン財務長官が米中貿易交渉は90%合意したと語ったというニュースがCNBCによって報じられたことにより、上昇して始まったが、次第に上値が重くなり、失速した。「90%合意した」は過去の協議の話であると後刻訂正された。
本日は香港のサウスチャイナモーニングポストが、G20 を前に米中が貿易戦争を停戦することで暫定合意し、追加関税は延期される見込みと報じたことにより、株価が急上昇している。日経平均株価は午後11時58分で0.90%高の2万1275円、ドル/円は108.02円と円安に振れている。ブルームバーグによるとインタビューでトランプ大統領が米中協議が不調に終わっても追加関税は10%になる可能性があると語ったとされる。また、FOXビジネスネットワークとのインタビューで「米中首脳会談での合意は間違いなく可能だ」とも語った。
米中貿易戦争への懸念が薄れてきていることにより、市場はリスクオンに傾いている。このような情勢から後場の日経平均も堅調な値動きが予想される。ただし、ここまで安値から高値まで200円程度上昇しているため、上昇の勢いは弱まる可能性はあるだろう。
中国株式市場もこれを好感しており、上海総合指数は0.80%高、ドル/人民元は0.02%安となっている。