前日の米国市場は主要3指数揃って下落した。経済指標では小売売上高は予想以上の好結果となり、鉱工業生産は低下した。エバンス・シカゴ連銀総裁は50ベーシスポイントの利下げをすればFRBのインフレ目標達成が前倒しで可能との見解を示し、次回FOMCの利下げ幅が25か50bpかの憶測に示唆を与えることになった。また、トランプ大統領が閣議で米中協議の解決が長引くと発言し、米中関係改善期待を後退させている。
米10年債利回りは1.07%低下し2.097%、ドル/円は108.17円となっている。上海総合指数は0.25%安、ドル/人民元 は0.11%高だ。
日経平均株価は午前11時59分時点で2万1434円と続落している。25日移動平均線まで下落したが、いったん跳ね返された形だ。テクニカル的にいえば25日線は上向きを維持しており、簡単に下抜けする形でもない。本日はここが下値で、今夜以降の米国市場次第で上下に動くという形になりそうである。今週から米国市場は決算発表が相次ぎ、来週からは日本市場もシーズンを迎える。月末にはFOMCもあるため、そこまでは業績悪化の決算が続かない限りはある程度下値は堅いと思われる。
本日はネットフリックス、バンクオブアメリカ、アルコア、IBMの決算発表がある。ネットフリックスはEPSが56セント、売上が49.3億ドルと予想されている。新規加入者の伸びの鈍化がないかが注目される。