[東京 7日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均株価は4日続落した。朝方は米国株の反発を好感して主力銘柄の一角が買われたが、円高への警戒感が残る中、全体では売りが先行した。外為市場でドル/円が一時105円台に突っ込んだものの、短い滞在時間で106円台を回復。米株指数先物が下げ渋ったことも安心感を誘い、大引けにかけては下げ幅を縮小した。
チャート的に下方向では6月4日につけた終値ベースの直近安値2万0408円54銭が意識されるという。同水準を下回れば、昨年12月25日の1万9155円74銭が視野に入ってくる。「ここをあっさり下回らないというのであれば、売り方も、買い戻しを入れてくる」(内藤証券の投資調査部長、田部井美彦氏)との見方が出ていた。
TOPIXはほぼ横ばいながら4日ぶり反発。東証33業種では、陸運、空運、不動産などが値上がり率上位となった。半面、金属製品、水産・農林、鉄鋼などが値下がり率が大きかった。
市場からは「日本の企業業績の先行きが心配なところに米国の対中関税第4弾の話が出てきた。売り方の買い戻しなどで下げ幅を縮小することはあろうが、基本は上値が重いイメージ」(同)という。
個別銘柄では、スクウェア・エニックス・ホールディングス (T:9684)が大幅反発。6日発表した2019年4─6月期の連結営業利益は前年同期比85.8%増と足元の好調な業績が好感された。オンラインゲームとモバイルゲームがけん引し主力のデジタルエンタテインメント事業で増収増益となった。
ヨコオ (T:6800)は後場急伸した。ランチタイム中、2020年3月期の通期業績予想を上方修正したことが好感された。営業利益は従来の36億5000万円から40億5000万円(前年比33.7%増)に引き上げた。
東証1部の騰落数は、値上がりが1003銘柄に対し、値下がりが1060銘柄、変わらずが86銘柄だった。
日経平均 (N225)
終値 20516.56 -68.75
寄り付き 20548.07
安値/高値 20406.52─20570.19
TOPIX (TOPX)
終値 1499.93 +0.70
寄り付き 1496.56
安値/高値 1491.42─1503.38
東証出来高(万株) 128307
東証売買代金(億円) 22396.74